# LLMs.txt - Sitemap for AI content discovery # 産業分野の脱炭素 : 製造業・工場の脱炭素 : 熱の脱炭素 > 再エネを活用した産業分野、特に製造業・工場、熱の脱炭素を考えて行きます --- ## 固定ページ - [お問い合わせ](https://cleanpower2heat.com/contact-form/): - [プライバシーポリシー](https://cleanpower2heat.com/%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%90%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%9d%e3%83%aa%e3%82%b7%e3%83%bc/): 私たちについて 提案テキスト: 私たちの... - [サンプルページ](https://cleanpower2heat.com/sample-page/): これはサンプルページです。同じ位置に固定... ## 投稿 - [集約に向けた優良事業者の認定、長期安定適格太陽光発電事業者制度](https://cleanpower2heat.com/certification-of-excellent-businesses-for-consolidation-long-term-stable-qualified-solar-power-generation-business-operator-system/): 太陽光発電において4/1から長期安定適格... - [ネガティブプライスの日本での導入可能性](https://cleanpower2heat.com/possibility-of-introducing-negative-price-in-japan/): 日本では卸売市場の最小価格は0. 01円... - [24/7に向けて 豪州の非化石証書制度の改革](https://cleanpower2heat.com/towards-24-7-reforming-australias-non-fossil-certificate-scheme/): 24/7に向けて豪州が非化石証書制度を変... - [東宝とJERAの24/7に向けた取り組み](https://cleanpower2heat.com/toho-and-jeras-24-7-initiatives/): 以前の24/7の記事でも少し取り上げまし... - 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[系統の課題 : 出力抑制のリスク](https://cleanpower2heat.com/grid/): 再エネ調達で重要となる系統について考えて... - [24/7 究極の再エネ調達の目標?](https://cleanpower2heat.com/24-7-is-the-ultimate-renewable-energy-procurement-goal/): 再エネ調達においてグローバルで動きがある... - [農地への太陽光発電の設置②:野立て、営農型太陽光発電](https://cleanpower2heat.com/installing-pv-on-farmland-2/): 農業の状況 営農型を農地別に見て行きたい... - [農地への太陽光発電の設置①:野立て、営農型太陽光発電](https://cleanpower2heat.com/installing-pv-on-farmland/): 太陽光発電の設置場所として建物設置の続い... - [建物設置 : ペロブスカイト](https://cleanpower2heat.com/perovskite/): BIPV、産業系・公共系建築物で期待され... - [太陽光発電所を大量に設置出来る余地はあるのか](https://cleanpower2heat.com/any-room-for-pv/): オフサイトPPAの場合、今後太陽光発電所... - [需要家にとってのバーチャルPPA](https://cleanpower2heat.com/virtual-ppa/): コーポレートPPAでのオンサイト、オフサ... - [電気の脱炭素化の続き](https://cleanpower2heat.com/decarbonization-of-electricity2/): 今回はPPAを中心に考えて行きたいと思い... - [電気の脱炭素化 ](https://cleanpower2heat.com/decarbonization-of-electricity/): 今日は利用する電気の脱炭素化について考え... - [排出量の見える化](https://cleanpower2heat.com/visualization-of-co2-emissions/): 具体的に脱炭素に向けた取り組みを行うに当... - [産業分野が脱炭素されないとカーボンニュートラルは来ない](https://cleanpower2heat.com/decarbonization-in-the-industrial-sector/): 今回はなぜ産業分野なのかと言う点について... - [なぜ脱炭素が必要なのか](https://cleanpower2heat.com/why-decarbonization/): 皆さん、はじめまして、産業分野の脱炭素、... --- # # Detailed Content ## 固定ページ ### お問い合わせ - Published: 2024-09-16 - Modified: 2024-09-16 - URL: https://cleanpower2heat.com/contact-form/ --- ### プライバシーポリシー - Published: 2024-09-16 - Modified: 2024-09-16 - URL: https://cleanpower2heat.com/%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%90%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%9d%e3%83%aa%e3%82%b7%e3%83%bc/ 私たちについて 提案テキスト: 私たちのサイトアドレスは https://cleanpower2heat. com です。 コメント 提案テキスト: 訪問者がこのサイトにコメントを残す際、コメントフォームに表示されているデータ、そしてスパム検出に役立てるための IP アドレスとブラウザーユーザーエージェント文字列を収集します。 メールアドレスから作成される匿名化された (「ハッシュ」とも呼ばれる) 文字列は、あなたが Gravatar サービスを使用中かどうか確認するため同サービスに提供されるこ... --- ### サンプルページ - Published: 2024-09-16 - Modified: 2024-09-16 - URL: https://cleanpower2heat.com/sample-page/ これはサンプルページです。同じ位置に固定され、(多くのテーマでは) サイトナビゲーションメニューに含まれる点がブログ投稿とは異なります。まずは、サイト訪問者に対して自分のことを説明する自己紹介ページを作成するのが一般的です。たとえば以下のようなものです。 はじめまして。昼間はバイク便のメッセンジャーとして働いていますが、俳優志望でもあります。これは僕のサイトです。ロサンゼルスに住み、ジャックという名前のかわいい犬を飼っています。好きなものはピニャコラーダ、そして通り雨に濡れること。 または、この... --- ## 投稿 ### 集約に向けた優良事業者の認定、長期安定適格太陽光発電事業者制度 - Published: 2025-04-19 - Modified: 2025-04-19 - URL: https://cleanpower2heat.com/certification-of-excellent-businesses-for-consolidation-long-term-stable-qualified-solar-power-generation-business-operator-system/ - カテゴリー: 太陽光発電 - タグ: 低圧太陽光発電, 説明会, 適格事業者, 長期安定適格太陽光発電事業者, 電気主任技術者 太陽光発電において4/1から長期安定適格太陽光発電事業者(以下適格事業者)制度が開始されているので見てみたいと思います。 長期安定適格太陽光発電事業者制度 2012年にFIT制度が導入されたことで特に太陽光発電への参入が大幅に増加しています。ただ、電気と言うインフラを担う覚悟で参入したと言うよりも金融商品としての魅力を感じて参入している場合も少なくなく、そう言った事業者が買取制度がなくなり、免除されていた義務を履行しなければならない卒FIT後に発電を継続するかは分かりません。発電が可能なのに市場... --- ### ネガティブプライスの日本での導入可能性 - Published: 2025-04-13 - Modified: 2025-04-13 - URL: https://cleanpower2heat.com/possibility-of-introducing-negative-price-in-japan/ - カテゴリー: 電力市場 - タグ: ネガティブプライス, 豪州 日本では卸売市場の最小価格は0. 01円/kWhでネガティブプライスは導入されていませんが、グローバルでは豪州、ドイツ始め導入されている国が少なくありません。今回はネガティブプライスについて見てみたいと思います。 豪州で増加するネガティブプライス 豪州のNEMではネガティブプライスの発生が2024年4Qで23. 1%で前年よりも3. 2%増加した様です。中でも南オーストラリアでは38%ものネガティブプライスが発生した様です。ネガティブプライスが発生している際の平均電力価格は-$41. 3/MWh... --- ### 24/7に向けて 豪州の非化石証書制度の改革 - Published: 2025-04-05 - Modified: 2025-04-05 - URL: https://cleanpower2heat.com/towards-24-7-reforming-australias-non-fossil-certificate-scheme/ - カテゴリー: 24/7 - タグ: 24/7, 豪州, 非化石証書 24/7に向けて豪州が非化石証書制度を変更しようとしているので今回はそれについて見てみたいと思います。 REGOの導入 現在、豪州ではRenewable Energy Target (RET)のもとにLarge-Scale Generation Certificate (LGC)と言う証書制度がある様ですが、これには時間的概念がないため時間の概念を入れたRenewable Electricity Guarantee of Origin (REGO)を導入する様です。2025年下半期からLGCとR... --- ### 東宝とJERAの24/7に向けた取り組み - Published: 2025-03-30 - Modified: 2025-04-05 - URL: https://cleanpower2heat.com/toho-and-jeras-24-7-initiatives/ - カテゴリー: 24/7, 再エネ調達 - タグ: 24/7, JERA, 東宝, 水素 以前の24/7の記事でも少し取り上げましたが、東宝とJERAの24/7に向けた取り組みを見てみたいと思います。 東宝とJERAの取り組みは「次のゴジラをカーボンフリーで撮影し、世界にアピールしたい」というトップからの要望を受けて始まったものの様です。 ・2021. 12 : 両社は映画制作のゼロエミッション化に向けた覚書を締結・2023. 6. 16 : 東宝の映画制作拠点である東宝スタジオでの消費電力についてCO2ゼロエミッションを 目指す取り組みに向け、基本契約を締結・2024. 11. 2... --- ### 積水化学の脱炭素に向けた取り組み - Published: 2025-03-20 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://cleanpower2heat.com/sekisui-chemicals-efforts-toward-decarbonization/ - カテゴリー: 脱炭素 - タグ: コージェネレーション, 積水化学, 脱炭素 ペロブスカイト太陽電池の開発でも注目されている積水化学工業の脱炭素の取り組み状況について見てみたいと思います。 積水化学の脱炭素に向けた取り組み 脱炭素に向けた大きな流れは以下になります。 2018年    化学業界において世界で初めてSBT認証を取得 2020年    RE100に加盟 2023年度   電力使用量の44. 2%が再エネ 2030年度まで 購入電力を100%再エネに転換 2050年度まで 事業活動において使用しているコージェネレーション自家発電システムを含む全てのエネルギーにお... --- ### 電力需要の拡大、ゼロエミッションデータセンター - Published: 2025-03-16 - Modified: 2025-03-30 - URL: https://cleanpower2heat.com/increasing-demand-for-electricity-zero-emission-data-centers/ - カテゴリー: 24/7, 脱炭素 - タグ: ゼロエミッション, データセンター, 京セラコミュニケーションシステム, 洋上風力, 石狩 第7次エネルギー基本計画でもデータセンター等により、今後電力需要が増えると予想されています。データセンターの状況について見てみたいと思います。 データセンターの電力消費 アメリカのローレンス・バークレー国立研究所(LBNL)の報告書によると、データセンターの電力需要が今後3年で同国の電力の最大12%まで拡大する可能性があるとのことです。 電力爆食の米国データセンター、今後3年で需要3倍  2025. 1. 8https://jbpress. ismedia. jp/articles/-/8587... --- ### キリンビール千歳工場での水素の取り組み - Published: 2025-03-08 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://cleanpower2heat.com/hydrogen-initiatives-at-kirin-brewerys-chitose-factory/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: キリンビール, 工場の脱炭素, 水素ボイラー 千歳工場での水素実証 キリンビールの千歳工場で蒸気ボイラー用の燃料を都市ガスから太陽光発電で作ったグリーン水素に一部置き換える実証を2026. 6から行う様です。ビール工場では麦汁煮沸などの加温工程で大量の蒸気を使用します。この蒸気の脱炭素化を進めるために今回太陽光発電から作る水素を使うとのこと。 太陽光発電の容量は2MWとのことですが、これは三菱商事が設置している太陽光発電を活用するのか、新たに設置するのかは分かりません。 キリンビール向け Non-FIT 自家消費型太陽光発電事業を 4 工場... --- ### 夜間の原子力から昼の再エネの活用へ : IHIの蓄熱システム「蒸気源」 - Published: 2025-03-02 - Modified: 2025-03-02 - URL: https://cleanpower2heat.com/from-nuclear-power-at-night-to-renewable-energy-during-the-day-ihis-thermal-energy-storage-jyokigen/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: IHI, 蒸気源, 蓄熱システム IHIも20年前に販売開始した蓄熱システムを活用しようとしています。 IHIの実証 IHIは2024. 9. 20に太陽光発電の余剰分を蓄熱システムに貯めてカーボンフリー蒸気を作ると言う実証の結果を発表しました。300kWの自家消費用太陽光で発電する電気が、PCS容量200kWを超えるため、通常は使うことが出来ない部分の直流電気を熱にかえて蓄熱システムに貯めると言うものです。 太陽光発電を無駄なく熱利用するシステムの実証運転を実施 ~直流・交流の利用による再エネ地産地消を推進し,カーボンフリー蒸... --- ### 日本の蓄熱システムスタートアップ Blossom Energy社 - Published: 2025-02-24 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://cleanpower2heat.com/japanese-thermal-energy-storage-startup-blossom-energy/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: Blossom Energy, 蓄熱システム, 黒鉛 日本の蓄熱システムスタートアップであるBlossom Energy社を見てみたいと思います。 Blossom Energy社 同社は日本原子力研究開発機構で研究開発等を行っていた濱本氏がCEOを務める2022年設立の企業で、東京大学で原子核物理の研究を行っていた近岡氏も設立に関わっていた様です。 高温ガス炉の開発を行っていますが、その技術を蓄熱システムにも応用出来るとして蓄熱システムの開発も行っている様です。2024年6月に蓄熱システムのコンセプトモデルを発表しました。 Blossom Ener... --- ### 岩石蓄熱 東芝 - Published: 2025-02-23 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://cleanpower2heat.com/rock-thermal-storage-toshiba/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: 岩石蓄熱, 工場の脱炭素, 東芝, 蓄熱システム 日本での蓄熱システムの動きとして東芝エネルギーシステムズの岩石蓄熱を見てみたいと思います。 岩石蓄熱 東芝エネルギーシステムズは環境省の補助金を活用して岩石に熱をためる岩石蓄熱を開発しており、2022年には500kWhの試験設備を設置しました。その後、昨年、中部電力、新東海製紙、静岡県島田市と新東海製紙の島田工場に10MWhの設備を設置して技術実証を行うことを発表しました。 岩石蓄熱技術を用いた蓄エネルギーサービス事業に関する技術開発・実証の本格的な開始について  2022. 11. 21 ht... --- ### 産業向け蓄熱ソリューション Rondo社 - Published: 2025-02-22 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://cleanpower2heat.com/industrial-thermal-energy-storage-solutions-rondo/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: Rondo, 工場の脱炭素, 蓄熱システム 産業分野向けに蓄熱システムを提供するRondo社を見てみたいと思います。 Rondo社 Rond社のソリューションはレンガや鉄ワイヤーに再エネ電気から転換した熱を貯めると言うもので1500度の高温にまで対応する点に特徴があります。 Rondo Energy : https://rondo. com/ 商用サイト 同社は産業用にすでにいくつか商用サイトを構築しています。以下の他にもサイアムセメント、ポリマーメーカーのCovestroにも導入予定です。 Calgren Renewable Fuels... --- ### Google起源の蓄熱スタートアップ Malta社 - Published: 2025-02-16 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://cleanpower2heat.com/malta-thermal-energy-storage-startup-originating-from-google/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: Malta, 蓄熱システム Googleから出た蓄熱スタートアップ、Malta社について見てみたいと思います。 Googleからのスピンアウト Google(Alphabet)のムーンショットプロジェクトXから2018年にMaltaはスピンアウトして設立されました。1998 年のノーベル物理学賞受賞でもあるスタンフォード大学のLaughlin教授のMass Grid Storage With Reversible Brayton Enginesをコンセプトにブレイトンサイクルを利用した蓄熱発電システムを開発しています。 M... --- ### 蓄熱システムのスタートアップ : Brenmiller Energy社 - Published: 2025-02-09 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://cleanpower2heat.com/thermal-energy-storage-start-up-brenmiller-energy/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: 工場の脱炭素, 蓄熱システム Brenmiller Energy社は2012年に設立されたイスラエルの企業で砕石を蓄熱材に使っています。bCubesと言う0. 5 x 0. 5 x 12mのモジュールに砕石を詰め、650度までの熱を貯め、パイプの中に水を通して530度までの蒸気を供給している様です。bCubesをいくつか組み合わせてコンテナに入れ、製品として供給している様です。 同社資料によると2012-20はR&Dの期間、2020-23はパイロット期間、2023以降は商用化の期間と捉えている様で商用化まで10年以上費やして... --- ### 再エネ電気を熱にかえて貯める蓄熱システム - Published: 2025-02-02 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://cleanpower2heat.com/thermal-storage-system-converts-renewable-electricity-into-heat-and-stores-it/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: 工場の脱炭素, 熱エネルギー貯蔵, 蓄熱システム 水素、アンモニア、eメタンが普及する前に 水素、アンモニアはコスト、輸送等の点から通常選択されるエネルギーとなるまでまだ時間が掛かりそうですし、既存の導管を使えるeメタンも2030年にガス供給の1%が目標なので一定の規模を持ったエネルギーになるまでには時間が掛かりそうです。そうなると現状すぐ使えるものから熱の脱炭素を考えると、再エネを中心に考えていくことになると思います。 電気ボイラーに関しては以前考えてみました。電気ボイラーの可能性 その際、電気ボイラーの課題として「蒸気発生量が少ない」と言う... --- ### 電気ボイラーの可能性 - Published: 2025-01-25 - Modified: 2025-03-13 - URL: https://cleanpower2heat.com/potential-of-electric-boilers/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: 三浦工業, 工場の脱炭素, 電気ボイラー 熱の脱炭素において今後、重要性が増して行くと思われる電気ボイラーについて見てみたいと思います。 現状 三浦工業は2023年にME-200Aと言う新しい小型貫流電気ボイラーを2024年度から発売すると発表しました。それまで蒸気発生量149kg/hと言うME-100までのラインアップでしたが、ME-200Aにより、300kg/hまでカバー出来る様になりました。 【三浦工業株式会社】日本初の電気式小型貫流蒸気ボイラ「ME-200A」をラインアップに追加https://prtimes. jp/main/... --- ### 分散型グリーン水素供給事業者Protium社への出資が意味するもの - Published: 2025-01-20 - Modified: 2025-03-13 - URL: https://cleanpower2heat.com/what-does-investment-in-protium-a-decentralized-green-hydrogen-supplier-mean/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: Protium, グリーン水素 1月に入って伊藤忠と東邦ガスが分散型グリーン水素供給事業を手掛けるProtium Green Solutions社に出資したと言うニュースが出ました。Protium社によるとシリーズBと言うことで他の2社も併せて合計32百万ポンド(約60億円)を集めた様です。 Protium announces first close of Series B funding https://protium. green/first-close-of-series-b-funding 分散型グリーン水素供給事業を... --- ### ではアンモニアはどうか - Published: 2025-01-20 - Modified: 2025-03-13 - URL: https://cleanpower2heat.com/what-about-ammonia/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: アンモニア, 工場の脱炭素 水素を日本に持って来る方法としてはアンモニアにして輸送すると言うモデルもあります。ただコスト的には天然ガスからブルーアンモニアを作ると言うのが現状では一番安い様です。 アンモニアのメリットはこちらによると以下の通りです。・8. 5気圧で容易に液化(液体燃料) : LPGと同様、可搬性に優れる・肥料・化成品原料としての利用実績・流通網 : スケールアップは必要だが、運用/運搬技術は確立済 各種産業活動における脱炭素に向けたアンモニアを燃料とする小型内燃機関利用技術開発https://www. en... --- ### 水素ボイラーはいつ普及するのか - Published: 2025-01-19 - Modified: 2025-03-13 - URL: https://cleanpower2heat.com/when-will-hydrogen-boilers-become-widespread/ - カテゴリー: 脱炭素 - タグ: 工場の脱炭素, 水素ボイラー 工場の脱炭素の切り札とも見られている水素ボイラー等について見てみたいと思います。 貫流ボイラーは都市ガス、重重油、灯油等を燃料としていますがいずれも化石燃料のため今後は燃料の脱炭素化が必要になります。燃やすと水になる水素は脱炭素燃料の有力候補です。 水素調達の方法から では水素ボイラーの現状はどうでしょうか。まず水素はどの様な形で利用されるのかと言うと主には以下3つになります。 工場内で副生物として発生する水素を有効活用  外部から水素を調達して利用 水素製造装置を用いてオンサイトで水素を製造・... --- ### 100時間電力貯蔵、Form Energy社 - Published: 2025-01-13 - Modified: 2025-03-16 - URL: https://cleanpower2heat.com/form-energy/ - カテゴリー: 蓄電池 - タグ: Form Energy, LDES, 鉄空気電池 マッキンゼー社の資料にもLDES企業として名前が出ていたForm Energy社について見てみたいと思います。 Form Energyhttps://formenergy. com/ 定置用蓄電システム普及拡大検討会 2024. 11. 11https://www. meti. go. jp/shingikai/energy_environment/storage_system/pdf/2024_004_04_02. pdf 鉄空気電池とは 同社が2021年にステルスモードから脱した時は100時... --- ### LDES(長期エネルギー貯蔵システム)はどこまで来ているのか - Published: 2025-01-05 - Modified: 2025-03-16 - URL: https://cleanpower2heat.com/long-duration-energy-storage/ - カテゴリー: 蓄電池 - タグ: Dunkelflaute, LDES, 変動性再エネ, 長期エネルギー貯蔵システム LDES(長期エネルギー貯蔵システム)と言う言葉を見かけることが増えて来ました。このLDESの可能性をどう考えると良いでしょうか。 LDESとは LDESは文字通り長期的にエネルギーを貯めることが出来るもののことを言い、リチウムイオン電池以外のものを差すことが多いかと思います。長期的とはどの程度の時間を意味するのか決まった定義はないと思いますが、LDES Councilのサイトには8時間以上と言った記述もあります。リチウムイオン電池も長く貯められるものもありますが、比較的4時間位までのものが多い... --- ### 産業用ヒートポンプの可能性 - Published: 2024-12-29 - Modified: 2024-12-29 - URL: https://cleanpower2heat.com/potential-of-industrial-heat-pump/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: ヒートポンプ, 工場の脱炭素 熱の脱炭素としてヒートポンプの活用が考えられます。再生可能エネルギーによる電気から熱を生み出すことで脱炭素を進めることが可能です。 ヒートポンプ ヒートポンプは投入する電気から何倍もの熱エネルギーを作り出すことが出来る効率的な仕組みです(ヒートポンプの能力としてCOP(Coefficient of Performance)を使う。投入エネルギーに対して得られた冷熱または温熱エネルギーの比で数値が大きいほど効率的)。ヨーロッパでは支援策もあり、2013年以降、販売量が右肩上がりだった様ですが、ここ... --- ### 熱の脱炭素をどの様に行うか - Published: 2024-12-22 - Modified: 2025-03-13 - URL: https://cleanpower2heat.com/how-to-decarbonize-heat/ - カテゴリー: 熱の脱炭素 - タグ: 工場の脱炭素, 熱の脱炭素 熱の脱炭素化 これまで工場等産業分野での電気の脱炭素について見て来ましたが、今回は熱の脱炭素についても見て行きたいと思います。電気の脱炭素化は再エネ電気の活用と言う道が見えていますが、熱の脱炭素化は電気ほどはっきりした道筋が出来ている訳ではないと思います。 熱の脱炭素化として考えられるのは以下かと思います。・証書の活用 (Jクレジット、グリーン熱証書)・脱炭素された熱の外部調達・脱炭素されたエネルギーを調達し、熱を自社で作る。 熱の証書を活用 熱の証書としてグリーン熱証書があります。電気ではグリ... --- ### カーボンプライシングは製造業にどの様な影響を与えるか? - Published: 2024-12-14 - Modified: 2024-12-14 - URL: https://cleanpower2heat.com/how-will-carbon-pricing-affect-manufacturing/ - カテゴリー: 脱炭素 - タグ: カーボンプライシング, 化石燃料賦課金, 排出量取引 カーボンプライシングの導入 2023年にGX推進法が成立し、カーボンプライシングが導入されることになりました。排出量取引と化石燃料の輸入事業者等に課する化石燃料賦課金の2つです。それぞれ以下の様なスケジュールで導入されます。 2023年度企業が自主的に設定する排出削減目標に向けた排出量取引(GX-ETS)を 実施2026年度排出量取引を本格稼働2028年度化石燃料賦課金2033年度頃発電部門について段階的な有償化(オークション)を導入 GX推進法https://www. meti. go. jp... --- ### 低圧太陽光発電所からの電気の調達をどう考えるか② - Published: 2024-12-07 - Modified: 2025-04-19 - URL: https://cleanpower2heat.com/procuring-electricity-from-low-voltage-solar-power-plants2/ - カテゴリー: 再エネ調達 - タグ: 低圧太陽光発電, 小規模事業用電気工作物 もう一つのモデルは複数の既設の低圧太陽光発電所から電気を調達すると言うものです。FIT制度開始後に導入された低圧太陽光発電所は65万件以上と膨大な件数になっています。 複数の既設低圧太陽光発電所を束ねる場合の課題 これらの既設の低圧を複数集めてそれらの電気を使おうと考える場合、個々の発電所で開発事業者が異なる場合が多いため、発電所の品質も様々で新設よりもハードルが高くなります。 政府の審議会では2032年以降の卒FIT時に、これまで免除されていた同時同量の義務を課されたり、FIT時と異なり、売電... --- ### 低圧太陽光発電所からの電気の調達をどう考えるか① - Published: 2024-12-01 - Modified: 2025-04-19 - URL: https://cleanpower2heat.com/procuring-electricity-from-low-voltage-solar-power-plants1/ - カテゴリー: 再エネ調達 - タグ: 低圧太陽光発電, 小規模事業用電気工作物 大規模な太陽光発電の適地が減少する中で小規模な太陽光発電、特に50kW未満の低圧太陽光発電が注目されて来ています。需要家にとって低圧太陽光発電から電気を調達するとはどう言うことかを考えて行きたいと思います。 そもそも低圧太陽光発電とは何か まずは低圧太陽光発電所とはどの様なものかから見て行きたいと思います。低圧太陽光発電は出力は50kW未満で、高圧では電気主任技術者を選任する必要があるのに対し、低圧では選任が不要です。そのため、以前は高圧太陽光発電所が設置出来る土地を分割して低圧太陽光発電にする... --- ### 工場に蓄電池をつけるべきか - Published: 2024-12-01 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://cleanpower2heat.com/should-factories-be-equipped-with-energy-storage/ - カテゴリー: 蓄電池 - タグ: 工場の脱炭素, 蓄電池 変動性再エネである太陽光発電を補うものとして蓄電池があります。工場に太陽光発電だけでなく、蓄電池を設置した方がいいでしょうか。 工場に蓄電池を設置するメリット 工場に蓄電池を設置するメリットとして考えられるのが以下です。 ・ピークカットにより、基本料金を削減・太陽光発電の余剰を貯め、太陽光発電の電気をあますことなく活用する・停電時に工場を維持・市場取引で収入を得る(卸売市場、需給調整市場、容量市場)・小売電気事業者の経済DRに参加 ピークカットにより、基本料金を削減 電気料金は設定した容量を超え... --- ### 工場の脱炭素 : 日本製紙の事例から - Published: 2024-11-23 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://cleanpower2heat.com/example-of-decarbonized-factory/ - カテゴリー: 脱炭素 - タグ: 工場の脱炭素 工場の脱炭素について最近のニュースを取り上げてみたいと思います。今年8月7日に日本製紙が八代工場で新聞用紙を生産しているN2抄紙機を2025年6月末を目途に停機すると発表しました。 日本製紙グループの生産体制再編成についてhttps://www. nipponpapergroup. com/news/year/2024/news240807005727. html また同時に石炭専焼の9号ボイラーを停機することで八代工場での石炭使用量をゼロとするとも発表しました。 N2抄紙機は八代工場に4つある... --- ### 工場でのDRをどの様に考えるか - Published: 2024-11-17 - Modified: 2025-03-12 - URL: https://cleanpower2heat.com/demand-response/ - カテゴリー: 未分類 - タグ: デマンドレスポンス(DR), 改正省エネ法 改正省エネ法 従来は需要にあわせて供給を変動させて来ましたが、ITの進化によって供給に需要を合わせることも出来る様になりました。そう言ったデマンドレスポンス(DR)が改正省エネ法で2023年から報告義務が出来ました。報告が負担感のない様にDRの日数と言ったシンプルな内容になっています。 また任意ですが2024年度の実績から高度なDRの報告と言うことでDRの実績値、DRの実施に活用した設備についても報告を求められることになりました。 工場等判断基準WG  2024. 6. 25 https://w... --- ### 中小企業にとってのコーポレートPPAとは - Published: 2024-11-10 - Modified: 2024-11-10 - URL: https://cleanpower2heat.com/corporate-ppa-for-sme/ - カテゴリー: 再エネ調達, 太陽光発電 - タグ: コーポレートPPA, 中小企業 産業分野、製造業等の再エネ調達の手法の一つとしてPPAについてみましたが、中小企業にとってのコーポレートPPAにつき見て行きたいと思います。 最近のニュースから 最近のPPAのニュースを見てみると以下の通り1MW以上の案件となっています。もちろんニュース性から小規模の案件はニュースに取り上げられていないと言うこともあるかもしれません。 ZACROS、昭和村に自家消費型メガソーラー稼働 2024. 11. 6 パネル容量 1. 2MWhttps://project. nikkeibp. co. j... --- ### ケーブル盗難のリスク - Published: 2024-11-10 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://cleanpower2heat.com/risk-of-cable-theft/ - カテゴリー: 再エネ調達, 太陽光発電, 電気 - タグ: オフサイトPPA, ケーブル盗難 オフサイトPPAでは出力抑制により電気の供給を受けられないリスクがありますが、他にも盗難のリスクがあります。 急増するケーブル盗難 北関東を中心に太陽光発電所でのケーブルの盗難が急増しています。ケーブル盗難を含めた金属盗の認知件数は2020年に5,478件だったのが、2023年は16,276件と約3倍に増えています。2023年の金属盗の内、32. 9%(5,3161件)が太陽光発電所のケーブル盗難でその内、91. 8%(4,922件)が関東で発生している様です。 警察庁 金属盗対策に関する検討会... --- ### 系統の課題 : 出力抑制のリスク - Published: 2024-11-04 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://cleanpower2heat.com/grid/ - カテゴリー: 再エネ調達, 太陽光発電, 電気 - タグ: 出力制御, 出力抑制, 系統 再エネ調達で重要となる系統について考えて行きたいと思います。 系統接続 電力改革により、発電と小売は自由化されましたが、電気を運ぶ役割の系統は規制分野のまま残されています。 オフサイトPPAにしろ自己託送にしろ自分で系統設備に投資する自営線を作るのでなければ基本的には発電所を系統に接続して電気を送らなければ需要地で使うことが出来ません。この系統に接続すると言うのが大きな課題で従来は系統が空いてなければ系統が増強されるまで接続が出来ませんでした。工事次第で何年も掛かってしまう可能性がありましたが、... --- ### 24/7 究極の再エネ調達の目標? - Published: 2024-10-27 - Modified: 2025-04-05 - URL: https://cleanpower2heat.com/24-7-is-the-ultimate-renewable-energy-procurement-goal/ - カテゴリー: 24/7, 電気 - タグ: 24/7, Hourly Matching, 再エネ調達, 工場の脱炭素 再エネ調達においてグローバルで動きがある24/7について取り上げたいと思います。 Hourly Matchingと24/7 現在の再エネ調達の考え方では1年間で使用する電気の内、再エネではない電気に対してその分の非化石証書を調達して実質的に再エネを使用していることにしています。仮に年間100kWhの電気を使っているとして(お話を単純化しています)、その内、再エネを20kWh調達していることにすると、残りの80kWh分につき非化石証書を調達することで実質的に100%再エネを調達していると考えてよい... --- ### 農地への太陽光発電の設置②:野立て、営農型太陽光発電 - Published: 2024-10-20 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://cleanpower2heat.com/installing-pv-on-farmland-2/ - カテゴリー: 太陽光発電, 電気 - タグ: ソーラーシェアリング, 営農型太陽光発電, 荒廃農地, 農地 農業の状況 営農型を農地別に見て行きたいと思います。日本の農地は1961年に608. 6万haありましたが、2022年に432. 5万haと29%減少しています。これは宅地等への転用や荒廃農地の発生等が原因です。荒廃農地は25. 3万haあり、先ほどの農地432. 5万haの5. 8%分となります。 荒廃農地の現状と対策               https://www. maff. go. jp/j/nousin/tikei/houkiti/attach/pdf/index-27. pdf ... --- ### 農地への太陽光発電の設置①:野立て、営農型太陽光発電 - Published: 2024-10-14 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://cleanpower2heat.com/installing-pv-on-farmland/ - カテゴリー: 太陽光発電, 電気 - タグ: ソーラーシェアリング, 営農型太陽光発電 太陽光発電の設置場所として建物設置の続いてJPEAで有望視されているのが農地です。農地の活用は農地を転用して太陽光パネルを設置する野立てと農地の上部に太陽光パネルを設置し、その下で農業を行う営農型の2種類があります。 野立て太陽光発電 農地に野立て太陽光発電所を設置する場合、農地を農地以外に変更するための農地転用許可が必要になります。各地の農業委員会に申請書を提出し、農業委員会は意見を付けて都道府県に申請書を回し、都道府県で許可されます。 全国の農地転用の面積を見ると2003年以降は毎年11,0... --- ### 建物設置 : ペロブスカイト - Published: 2024-10-13 - Modified: 2024-10-13 - URL: https://cleanpower2heat.com/perovskite/ - カテゴリー: 電気 - タグ: ペロブスカイト BIPV、産業系・公共系建築物で期待されるのはペロブスカイト太陽電池かと思います。5月から次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会が立ち上がり、議論が行われています。 次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会https://www. meti. go. jp/shingikai/energy_environment/perovskite_solar_cell/index. html ペロブスカイトは軽量で曲げられるのでこれまで耐荷重等の課題から太陽光パ... --- ### 太陽光発電所を大量に設置出来る余地はあるのか - Published: 2024-10-07 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://cleanpower2heat.com/any-room-for-pv/ - カテゴリー: 太陽光発電 - タグ: オフサイトPPA, 太陽光発電 オフサイトPPAの場合、今後太陽光発電所を設置出来る余地はどの程度あるのでしょうか。太陽光発電協会(JPEA)が今年7月に発表したPV Outlook 2050によると導入ポテンシャルは2380GWある様です。農業関連が1593GW、非住宅建物391、住宅240、水上関連87. 2、BIPV82. 8、EV26. 8とのことです。2023年12月末時点での太陽光発電の導入量は73. 1GWなので、30倍以上ものポテンシャルがあることになります。  太陽光発電産業の新ビジョン“PV OUTLOOK... --- ### 需要家にとってのバーチャルPPA - Published: 2024-10-06 - Modified: 2024-11-10 - URL: https://cleanpower2heat.com/virtual-ppa/ - カテゴリー: 電気 - タグ: バーチャルPPA コーポレートPPAでのオンサイト、オフサイトを見て来ましたが、これらは発電所からの電気を需要家が使う形ですが、発電所からの電気を需要家が使わない形もあります。それがバーチャルPPAです。発電事業者が新しく作る発電所の電気は市場等で売却して、需要家は環境価値だけを受け取るものです。 需要家が既存の電力小売り契約を変更せずに再エネを調達したい場合などに使われるものです。環境価値だけを調達する場合との違いはバーチャルPPAは新しく発電所が追加される、いわゆる追加性(additionality)の要件を... --- ### 電気の脱炭素化の続き - Published: 2024-10-02 - Modified: 2024-11-10 - URL: https://cleanpower2heat.com/decarbonization-of-electricity2/ - カテゴリー: 電気 - タグ: PPA, オフサイトPPA, オンサイトPPA, 省エネ法, 脱炭素, 電気 今回はPPAを中心に考えて行きたいと思います。 オンサイトPPA オフサイトPPA 自社で再エネ発電所を設置  オンサイト 自社で再エネ発電所を設置  オフサイト (自己託送) PPA PPAはPower Purchase Agreementと言うことでコーポレートPPAと言ったりもしますが、発電事業者や電力小売り事業者と電力の契約を結ぶと言うことです。発電所の設置費用は事業者側が負担するかわりに需要家は長期で電気の引き取りを約束すると言うものです。長期で引き取る契約によって事業者側は発電所を設... --- ### 電気の脱炭素化  - Published: 2024-09-29 - Modified: 2024-11-10 - URL: https://cleanpower2heat.com/decarbonization-of-electricity/ - カテゴリー: 電気 - タグ: 脱炭素, 電気, 非化石証書 今日は利用する電気の脱炭素化について考えて行きたいと思います。方策としては主に以下が考えられると思います。 非化石証書等の環境価値の調達 電力小売の再エネメニューを契約 コーポレートPPA (Power Purchase Agreement (電力購入契約)) オンサイト、オフサイト 自家発電 (自社で再エネ発電所を設置) オンサイト、オフサイト(自己託送) ちなみに省エネ法で求められている中長期計画書の2023年度提出分では、非化石エネルギー転換に向けた取り組みとして計画されているものは、太陽... --- ### 排出量の見える化 - Published: 2024-09-23 - Modified: 2024-11-10 - URL: https://cleanpower2heat.com/visualization-of-co2-emissions/ - カテゴリー: 脱炭素 - タグ: スコープ1, スコープ2, スコープ3 具体的に脱炭素に向けた取り組みを行うに当たってはまずは現状の把握が必要になります。脱炭素の取り組みはダイエットに例えられることもありますが、その例えで言うと身体測定を行うことに当たり、どれだけCO2を排出しているか、数値で把握する見える化を行うことと言えるかと思います。 温室効果ガス(GHG)の排出量を算定・報告するために定められた国際的な基準としてGHGプロトコルがあります。その中にサプライチェーンでの排出量の捉え方としてスコープ1,2,3と言う分類方法があります。 スコープ1は自社が直接排出... --- ### 産業分野が脱炭素されないとカーボンニュートラルは来ない - Published: 2024-09-19 - Modified: 2024-10-14 - URL: https://cleanpower2heat.com/decarbonization-in-the-industrial-sector/ - カテゴリー: 脱炭素 - タグ: カーボンニュートラル, 産業, 鉄鋼 今回はなぜ産業分野なのかと言う点について考えて行きたいと思います。 なぜ産業分野なのか 日本のCO2排出量を部門別で見ると産業352百万トン(34%)、運輸192百万トン(18. 5%)、事務所等179百万トン(17. 3%)、家庭158百万トン(15. 3%)等と産業が34%と一番割合として大きくなっています。ですのでこの産業分野が脱炭素されないと日本にカーボンニュートラルは来ないと言っていいと思います。 産業分野では製造業が329百万トンと93%を占め、鉄鋼業134百万トン(40. 8%)、... --- ### なぜ脱炭素が必要なのか - Published: 2024-09-16 - Modified: 2024-10-14 - URL: https://cleanpower2heat.com/why-decarbonization/ - カテゴリー: 脱炭素 - タグ: カーボンニュートラル, 再生可能エネルギー, 工場の脱炭素, 脱炭素 皆さん、はじめまして、産業分野の脱炭素、特に熱の脱炭素に着目したスタートアップを準備中のP2Heatです。これから日本の大きなテーマである産業分野の脱炭素について皆さんと一緒に考えて行きたいと思います。 脱炭素の意義 まず最初になぜ脱炭素が必要なのかを考えたいと思います。日本のカーボンニュートラルに向けた動きは2020年10月26日の菅首相の所信表明演説での2050年での脱炭素社会の実現の宣言が出発点と言って良いかと思います。そこでは以下が示されています。 積極的に温暖化対策を行うことが、産業構... ---